今日は雨が降り肌寒いですが、工房では熱く物づくりに励んでいます♪
今回は工房の一部を少し紹介しますね。
鋳造は石膏の型に溶解したプラチナや金を流し込む作業になります。それぞれの金属の特性やジュエリーのデザイン、湿度、気温によって鋳造の設定が変わります。
この設定によって、仕上がりの良し悪しが変わるのでとても重要な工程です。
私の奥に見えるのが、電気炉。前夜から10時間程かけて温度を上げて石膏を焼成して準備します。プラチナの鋳造時は炉は950度になり、鋳造室はサウナ状態になります(汗)
☆デジタル真空ワックスインジェクションシステム
完成した原型で作られゴム型(写真のオレンジ)にワックスを注入する工程。
こちらもデザインの形態にとって設定を変えながら作業をします。細かい所まできっちりワックスが入っているか検品を繰り返します。
細いデザインのものはゴムからはずす時に壊れてしまうので、繊細に扱わなければいけません!
現在のインジェクターは型締め圧力や噴射加圧などをデジタルで設定できるので、デザインごとに数値を見つけてしまうと作業は楽です。
鋳造機もインジェクターも現在の機械で3代目です。以前のものより格段に進歩しているので、作業効率は上がっていますね♪
工房(入倉宝飾)では業者(百貨店、デザイナー、小売店)からの依頼とVOFFRINGを通じて知って頂いた方のオーダーを制作しています。
父の代から60年程続く工房ですが、現在も業者からの依頼を職人仲間たちと共に日々取り組んでいます。依頼先の想像を超えるものを作り、評価を頂く、技術と感性を磨く修練を繰り返しています。根っから物作りが好きな私にとっては、苦しみながらも良いジュエリーが出来た時の喜びは大きいです。
VOFFRING(犬モチーフジュエリー)は私(入倉謙二)がすべて制作しています。VOFFRINGを初めてもうすぐ4年になります。
犬が好きで作り始めた犬のモチーフ。通常のジュエリーとは根本的に作り方が違う、難しい、でも一人一人の想いに応えたい。
この間多くの方と出会い、信頼をいただき制作をさせてもらいました。皆様のそれぞれの想いを聞かせていただき、日々制作に没頭しています。直接一般の方と接し、今まで感じたことの無い感動をいただいております。
私一人で制作しているためお待たせしてしまいますが、これからも皆様の想いを込めて制作していきたいと思っています。 by入倉謙二