山梨県甲府に、依頼されていた新作原型(犬モチーフではないデザイン)の最終チェックに行って来ました。
1月20日から始まる国際宝飾展に展示される新作ジュエリーです。たとえ自信作だとしても、実際どんな評価をされるのか、何度経験しても緊張します(汗)
ジュエリー製作はデザイン画から始まります。デザイン画は一般に平面図のことが多いため、立体に構築するのは職人の役目になります。細かなパーツを傾けたり、ひねったり、高低差を付けたりしながら作りこんでいきます。
ジュエリー全体は小さいのですが、たくさんのパーツで構成されています。その一つ一つをこだわることで、完成形の出来不出来が決まります。
デザイナーや製作担当者の想像を超えるジュエリーが作れるかが、工房の生命線になります。
甲府は宝石の町と呼ばれるように、ジュエリー工房もたくさんあります。その中で、東京の私達に古くから依頼し続けてもらえる期待にも応えなくてはいけません。
昼前に車で出発。渋滞もなく、約束の時間より早く着きそうだったので釈迦堂パーキングエリアでトイレ休憩(下の写真はこの時撮りました)
約束の時間に到着。応接室で長い付き合いの社長と談笑。そしていよいよ原型チェックの時間です。
デザイナーを先頭にぞろぞろと(笑) 入って来ました。
テーブルに置かれている原型をそれぞれが手に取り、しばらくの沈黙。
今回の新作は複雑な構成で、ダイヤモンドが2カラット以上入る高額品。
完ぺきでしょと思いながらも、実は、ちょっとドキドキ・・・(汗)あえて言葉は出さずに待ちます。
「いいですね」というデザイナーの言葉いただきました♪ ほっとして嬉しい瞬間です。
腕を評価してもらい、丁寧な仕事で信頼を頂く。職人の成すべきことはいたってシンプルです。
1月20日国際宝飾展に向けて量産の注文をいただき、心地よい帰り道になりました。by kenji irikura